春の土用が終わって暦の上ではこれから夏が始まるが、生身(なまみ)はすっきりさわやかに季節が切り替わるということはなく、日々、スライムのように伸びたり縮んだりしている。
その日に分泌される脳内物質やホルモンの量、あるいは天気によっても精神状態は大きく変動するから、わけもなく落ち込んだり、ものすごくイライラしたり、とめどなく不安になったりしても、それはそれでしかたがないし、それでいい。基本的に、感情をコントロールするのは不可能なのだ。
ネガティブな感情に支配されているときは、風のうなる音でも聞きながらぼんやり過ごすしかない。でもそのままではつらいとき、どうしても感情の矛先を変えたいときは、こんな方法がある。
★好物を食べる・・・たいていの場合、実体のない感情より実存するおいしいもののほうがパワーが強い。ただし、五感が麻痺するほどつらいときは無理して食べてはならない。
★粗塩を入れた湯船にじっくりつかる・・・緊張がゆるむ、気分転換できる、厄(心と身体に溜まった汚いもの)が排出できる。
★部屋の掃除・・・部屋は心の投影。部屋が汚いのは、いろいろな想念が錯綜して気持ちと頭の整理がついてない証拠。
★窓を開けて風を通す・・・自然の風は、頭に浮かぶ雑念を祓ってくれる。
★部屋に花を飾る・・・花はいやしや勇気を与えてくれる。その季節の旬の花には、特にパワーがある。
★新しい下着や靴下を身につける・・・新品にはピュアな力がある。リセットしてやり直したいときに効く。
★外を歩く・・・体内に取り込む空気の質が一変するので、いやでも気分が変わる。
2009.05.06