どんなに高名な占い師でも、吉方位へ行った人たちを1人1人つぶさに追跡調査して大々的な統計やアンケートを取っているわけではない。だから「そっちへ行けば100%の確率で運が上がる」などと断言できるものではない。
信じる人も信じない人も、基本的には足の向くまま気の向くまま、自分が「そっち」と思うなら「そっち」へ行けばいいし、「あっち」と思うなら「あっち」へ行くのが本来の自然な姿だと思う。
でももし自分の選ぶ方向に不安や迷いがあるなら、もしくはその選択に人生がかかっているなら、「吉方位か・凶方位か」を知っておくことは決してむだにならないのではないか。
たとえ賭けに自信がなくても、「こっちは吉方位だからきっとうまくいく」と自分に言い聞かせるだけで、力が増す。一種のプラセボ効果と言ってもいい。
実際、吉方位へ行くと、「何かいいことが起こるに違いない」「少なくとも悪いことは起こらない」「たとえ悪いことが起こったとしても、それは毒出しである」などと、そこで起こることを前向きに受け止められるようになる。心にゆとりが生まれるのだ。そこから幸運の扉が開く確率は高い。吉方位のご利益はまさにそこにある。
2011.04.01