寝耳に水 2021年1月号


お嬢さま☆
コロナがちっとも収束しなくて気分が重いわ、いったいいつまで我慢しなきゃいけないの。
アントワーヌ★脳天気なお嬢さまがブルーになるなんて珍しい、お腹でもすきましたか。
お嬢さま☆ちょっと熱があるみたい、身体もだるいし。
アントワーヌ★どれどれ(お嬢さまの額に手を当てる)。普通に平熱むしろ低いくらいでございますよ。体調不良は気のせい、ネガティブなニュースばっかり見ているからです。外に出てお庭の森でも散策されてはいかがですか、木々の葉が赤や黄色に染まってそれはそれは美しいですよ。憂うつなときは美しい自然を見るのが一番、縮こまった心がのびのび広がります。
お嬢さま☆寒いからいやだわ! 
アントワーヌ★ではタロットをおめくりなさいまし。今この瞬間に集中して悩みごとから気をそらせば気力が回復します、これをマインドフルネスと申します。
お嬢さま☆じゃあ甘酸っぱいイチゴたっぷりのババロアをお願い! 腹が減っては戦ができぬよ。
アントワーヌ★やはりお腹がすいていたのでございますね、では摘み立てのイチゴでババロアを作ってまいりましょう。
お嬢さま☆特大サイズでお願い! それでは今月もみなさんの運気を生まれ月別にタロットでチラ見してみましょう。

★1月生まれ・・・
「今までこうだったから」という免罪符はいつか効力を失います。ビジネス、人間関係、お金、健康、行事や人生儀礼などで「合理的じゃない」「面倒」「手間とお金がかかる」「古くさい」などみんながうすうす感づいていることはそのうちシュパッと一掃されるでしょう。すでに家族関係や冠婚葬祭やお墓のあり方は、コロナ禍をきっかけに大きく変化しています。
古い価値観は古い時代に作られたものです。足取り軽く今を生きるには今に即した価値観が必要、昔の価値観に無意識に縛られていないか、知ってはいるけどいやいやながら引きずっていないか、ここらでチェックしてみてください。1月生まれの今月の課題は「残すべきものと捨て去るべきものの選別」です。

★2月生まれ・・・自分にきびしくしすぎると道が徐々に先細り、やがて袋小路にはまることになります。「こうしなくちゃ」「こうあるべき」「これができない自分はダメなんだ」。これらの呪文は自分を追い詰める巻き網のようなもので、真面目で責任感の強いしっかり者ほど取り囲まれやすくなりますってイワシ漁か。
人づきあいが下手でも仕事っぷりがドンくさくても神経過敏のわりには気が利かなくても頭が悪くてもお金なくてもスタイルが残念でもひとりぼっちでもいいじゃんか、「自分は世界にただひとりの希有で貴重な存在である」と自信を持ち、ハラくくって生きましょう。たまには甘いものでもたっぷり食べて自分を甘やかしてください。

★3月生まれ・・・「この世で起こることに無駄はない」と開運学では考えます。トラブルが続くと「自分はなんて運が悪いのか」と人は頭を抱えますがつまずきは成長に不可欠な栄養剤、天からの贈り物、楽しいうれしいだけじゃ気づかないし伸びません。
「この先で起こることを恐れないでください」とカードが告げています。ガーンとショックを受けるのは何か大事なことに気づくサイン、ショックが大きければ大きいほど得られるものは大きくなります。
何かが潮時(しおどき)を迎えているようです。今までの考え方ややり方がそろそろ通用しなくなるのかな、ちなみに潮時の別名は「チャンス」です。
ショックは一過性のもの、喉元過ぎれば熱さを忘れる、そして人生は続く。ひるまずお進みください、「希望」が夜の海を照らす明かりになるでしょう。

★4月生まれ・・・何をどうやっても相手と噛み合わないのはタイミングがずれているか相性が悪いかのどちらかです。前者ならちょっと時間をおいて再チャレンジすれば好転するかもですが後者の場合は頑張れば頑張るほどドツボにはまる、相性は変えようとして変えられるものじゃないからです。
「これ難しいな」「通じないや」と思ったらそれ以上踏み込まないのが正解、一線越えると地雷踏んじゃう恐れがあります。笑顔は残しつつ適当な距離を保ちながら「今日は冷えますね」「梅の花がじきに咲きますね」「高いシートマスク貼り終えた瞬間に宅急便来たことありますか」など当たり障りない話しとくに限る、さらわぬ神に祟りなしです。

★5月生まれ・・・若いころに頑張って習得した技術や能力は全身の細胞に刻みつけられ、年を取ってからもあまり衰えません。自転車とか楽器演奏とかパン作りとか絵とか歌とか外国語とか、好きこそものの上手なれで得意なことを職業につなげる人もいます。脳細胞のイキがいいときに色々なことにチャレンジするのって誰のためでもなく自分のためなのですね。あなたが得意なことは何ですか?
「昔取った杵柄がチャンスをもたらしてくれるでしょう」とカードが告げています。「やってみない?」と話をふられて「あっこれ前にやったことある!」「これ得意なやつ!」「やればできそう!」と思ったらすかさず乗りましょう、そこからうれしい道が開ける暗示です。

★6月生まれ・・・「あのときやっときゃよかった」と後悔するのと「頑張ったけど失敗しちゃった」と苦笑いするのとどちらが辛いと思いますか? はい前者ですね、あのとき勇気を出せばもしかするといい目が出たかもしれない、でも後悔先に立たず、時間はもう巻き戻せません。
いっぽう後者は「チャレンジした」という実績が残る、たとえ結果がどうあれその経験はちゃんと自分の栄養になりますし、それが次の成功を生むかもしれません。
なぜこんなお話しをしたかと申しますと、今あなたの目の前に「やるか、やらないか」という選択肢が登場しているからです。迷っていますか、ではカードに聞いてみましょう。・・・はい「それをやらない手はありません。あなたは成功するでしょう」と出ました。たとえ失敗しても何か得られます、ここはトライしてみてはいかがでしょう。

★7月生まれ・・・「この世に不運はない。ただ運気が変化するだけ」という考え方があります。では運気はなぜ変わるかというと本人のバイオリズム、身体と心が織りなすプラスマイナスの上下曲線です。身体と心は連動してるので体調が悪ければ心も沈みますし、心が沈めば身体も重くなります。ということは調子がいいも悪いも本人しだい、幸せになりたいなら身体を健康に保ち、明るい心を維持すればいいということです。
7月生まれを取り巻く環境はいま全然悪くないむしろすごくいい、しかし昨今はコロナコロナでどうしても心が沈みがち、体調と運気がそれに引っ張られてはもったいないですから努めて心を軽く保ちましょう。不安をあおるニュースからはちょっと離れて清らかな場所で深呼吸、心の湿気が取れて平常心が戻ってくるはずです。

★8月生まれ・・・「この世はおのれの心の映し出し」という言葉があります。心がすさめば目の前に広がる景色も冬のように冷たく荒涼とするでしょうし、心がおだやかでゆとりがあるなら春のように温かくほっこりした景色になるでしょう。
ずっと悩み事を抱えて悶々としたりこのままじゃだめだとわかっていながらそのままの状態に甘んじていると世界がどんどん冷えてしまいにゃツンドラ凍土ひとり旅になりますので気をつけましょう。
さて今のあなたは・・・よかった温かい春のようです、このところ寒い日が続いてますけども心の中では淡い桃色の梅にウグイスが止まってます。心の春をキープするには人にも自分にもやさしくすることです。そのままのあなたでいてください。

★9月生まれ・・・洋の東西を問わず身分の高い人は笏(しゃく)を持ちます。「権威の象徴」「威厳を演出」などさまざまな理由があるようですが、持ち手の心をシャキッと正す作用もあるみたいです。実際、笏を持った王さまや神官は背筋がピシッと伸びてりりしいですよね。
「あなたの右手に笏が与えられるでしょう」とカードが告げています。昇進か出世か抜擢か開店か結婚か閲覧数急上昇か、いずれにしてもランキングがグググッと上がる暗示です。大事なのは上がったレベルを維持すること、私ってすごいでしょうと天狗になったりその地位に乗じて好き放題やると前より低いレベルに落ちますのでご用心。笏を与えてくれた人と笏を持っている自分に恥ずかしくない言動を心がけてください。

★10月生まれ・・・「自分さえよければいいや」という考え方で人をあざむいたり裏切ったり迷惑をかけたりするとその場はトクしたように思えても、地球は丸くてグルグル自転しているのでやがて自分が同じ目に遭うことになります。これを「因果応報の法則」と申します。
大人になって時間の流れが速くなると因果の回転スピードは超速くなるうえ応報は3倍増し、朝の通勤電車で人を押しのけて座ったら夜の帰宅電車で四方八方からぎゅうぎゅう圧迫されたり足を踏まれたり真後ろにヘンな着ぐるみ着た人が立ったりします。
若いうちは仕方ないですがある程度の年齢になったら「ちょい待てこの行動って人に迷惑かけてないかな」と考える心の余裕を持ったほうがいいでしょう。原因不明の頭痛肩凝り倦怠感の原因は他人の恨みが原因であることがわりと少なくありません。

★11月生まれ・・・時代がどう変化しようとツイてない人はツイてないですしツイてる人はツイてます。個人の人生の幸不幸に時代はあんまり関係ないんですね。基本的に自分の人生は自分が作るもの、責任はすべて自分にあります。スマホのニュース見て世を呪うヒマがあるなら自宅の押し入れ片付けたほうがいいでしょう、きっと不要品がいっぱい溜まってるはずです。
「正しい舵取りをしてください」とカードが告げています。あなたはいま洋上で航海の真っ最中、陸で起きていることはあなたに関係ありません。思い煩う必要のないことにいちいち振り回されず、本来行きたかった場所にたどり着く努力をしてください。あなたの頭上にはすっきり晴れた青空が広がっています、この好天は当分続くでしょう。

★12月生まれ・・・「何をっ!」「何だと!」。お酒を飲んでて火花が散ること、たまにありますよね。自分より相手のほうが強い場合、店の外の路地裏で戦うと一方的にボコボコにされる恐れがあります。そこで深い傷を負ったら大損、人目がないので相手の行為が立証できず、泣き寝入りになってしまうかもしれません。そういうときは誰もいない路地裏から人が往来してる大通りに出て戦うといいのです。
これ酒場に限らず職場とかご近所関係とか別のケースでも同じです。手強い相手と戦うときは誰もいない密室から中立的な第三者のいる広場へ出る、「それはそっちが悪い」「それはやり過ぎ」「どっちもそこら辺でやめとけ」など公平に審判してもらえるうえ、もしあなたが正しいなら「お味方いたす!」と誰かが申し出て逆転勝ちできるかもしれません。

・・・はい、こんな感じです。2020年はコロナ一色で残念なことになってしまいましたがまあたまにはそういうこともあるでしょう、2021年も引き続き健康管理に気を配って明るく元気にいきましょう。よい年にするもしないも自分しだい、自分の心の向きひとつです。それでは今月も明るく元気にいってらっしゃい!