お嬢さま☆毎日じとじとじとじと雨ばっかりでイヤになっちゃう、もう何もしたくないわ。
アントワーヌ★晴れても何もしないお嬢さまが何をおっしゃいます、そのようにゴロゴロゴロゴロしてたらカビが生えますよ。
梅雨時はとかく不衛生になりがち、たまの晴れ間には窓を全開にして風を通し、ついでに家具を移動して壁際にたまった湿気を追い出しましょう。お部屋の冷蔵庫も整理整頓、うっかりしてると細菌が繁殖して食中毒になってしまいますからね。
(特大の冷蔵庫を開けて)うわっいつしまったかわからないカレーやらグラタンやら鴨のコンフィやら・・・あっ冷凍庫には食べかけのソフトクリームが! お腹こわしますから全部捨ててしまいましょうね。
お嬢さま☆もったいない、おいしいからまた食べようと思って取っといたのに。
アントワーヌ★いけませんそんなもの食べてあたったら損ですよ。代わりに今日のおやつはコーヒーゼリーキューブをたっぷり仕込んだ生チョコソフトクリームを作りましょう、カカオの風味がほろ苦い大人の味でございます。カップにしますかコーンにしますか。
お嬢さま☆特大のワッフルコーンで! 口直しに熱々のミントジャスミンティーも添えてね。それではおやつができるまで、今月もみなさんの運気を生まれ月別にタロットでチラ見してみましょう。
★1月生まれ・・・「正義の味方」って言葉がありますけども、じゃあ正義って何でしょう? 辞書を引くと「人が守り行うべき正しい道」とありますがなんか抽象的、だって価値観は人によって違うし、同じ人でも時と場合によって正義観はズレてきます。微妙に情念もからんできますから「この正義が正解!」とはきっぱり断言できません。
情の反対は何かというと「理」、つまり大自然の法則です。たとえば「今日は気分乗らないから回転するのちょっとお休みしよう」なんて地球は思いませんよね、ぐるぐる回転しながら太陽のまわりを回るのが地球の理=決まりごとなので、ただひたすらそのように動くだけです。そこに好ききらいやいい悪い、正義不義の観念はありません。
正しいことと間違ってることの区別がつかず道に迷ったときは思い込みや感情をいったん取っ払い、どっちがより自然か、どっちがより素直かを考えてみると、ふわっと正しい道が見えてくるかもしれません。
★2月生まれ・・・落ち込みや不安から解放されるすごくいい方法がふたつあります。ひとつ、過去を悔やまないこと。ふたつ、未来を思い煩わないことです。どちらも自分の手の届かない次元にあるので、どんだけ憂いても時間と気力が消耗するだけで何ひとつ得られるものはないからです。
「あの人からあんなことされてくやしい、ハラ立つ」「あしたもまたあの人と一緒に仕事するかと思うと憂うつ」「こんな生活がこの先もずっと続くのかな」。・・・みたいなこと考えても絶対に気分は晴れない、どころかどんどん曇って雨になりやがて嵐になるでしょう。
じゃあどうすればいいかというと目の前のことに集中すればいいのです。「今日は天気がいいから新しい化粧品とか服を買いに街へ出よう」「とびきりおいしいフレンチトースト作ろう」「クローゼットを整理しよう」「庭に花を植えよう」でも何でもOK、余計なこと考えるヒマがあるならウキウキすることをすればいいのです。
「明日は新しいメイクと服で職場へ行こう」「明日の朝は残りのフレンチトースト食べよう」とワクワクしながら眠りにつけば、翌朝はいつもの百倍〜千倍目覚めがよくなることでしょう。
★3月生まれ・・・「高級品だからしまっておこう」「もったいないからこれ使うのは特別な日だけにしよう」。そうやって引き出しやクローゼットの奥にしまい込んだ食器や服やジュエリーはその瞬間から「死んだもの」になります。認識できる領域から消えてしまうからです。で、思い出したときに取り出すとすでに流行遅れになっていたり、しわがついてたり、虫が食ってたり、手に取ってもあまりウキウキしないことが少なくありません。もったいないですね。
それらの品物は最適のタイミングでわざわざあなたのもとにやってきたのですから、旬を逃さずどんどん使ってあげたほうがいいでしょう。
「溜め込むより役立ててください」とカードが告げています。それは物に限らずお金、知恵、スキル、特技、人間関係すべてにおいていえることです。
★4月生まれ・・・「きっとうまくいくに違いない」「たぶん大丈夫、大丈夫に決まってる」「もしかすると自分が思ってる以上にいい結果が出るかもしれない」。
人間って自信のないときほどむりやり楽観的になりがちです。一夜漬けで試験に臨む前、ネットで知り合った人とリアルで会う前、体重計に乗る前、自分に言い聞かせたことありませんか。
しかしいざ蓋を開けてみると「やっぱりダメだったぁ〜」になりがち、55㎏かなううんもしや53㎏かもと期待してたらドッカーン58.5㎏だった、バカバカ自分のバカとアタマをかきむしるわけです。
じゃあがっかりしないためにはどうすればいいかというと「ちょい待て、そんなにうまい話があるわけない」「これは自分の願望ではないのか」「願望と現実は180度違う」と自分を疑えばいいのです。現実を美化しない、甘く見ない、必要以上に期待しない。もし一瞬がっかりしたとしても「これが現実、それ以上でもそれ以下でもない」と気を取り直し、力強くリスタートしてください。
★5月生まれ・・・「この世ってなんて生きにくいんだろう」「幸せになるのはとても難しいこと」と考える人は少なくないですけども、反面「案外何とかなるもんだ」「幸せって実はすぐそばにあるものだ」と考える人もいます。
どちらが正しいかは一概にはいえませんけども、年齢を重ねるにつれて前者から後者へシフトするパターンが多いようです。つまり経験値が増えるほど「幸せになるのってわりと簡単じゃん」「人生って楽しいこともけっこうあるじゃん」って思うようになるのですね。たぶん手に入らないものをほしがるより、すでに持っているものに気づくのではないでしょうか。
「あなたはすべて持っています。今いる世界はパーフェクトです」とカードが告げています。失ったものを数えるより、今持っているものに目を向けてみてください。
★6月生まれ・・・こっぴどい目に遭ったことありますか、みんなの前で上司から雷落とされたとか、大好きだった友達からマウントされたとか、恋人のバカさ加減に心底怒りを覚えたとか、遺産相続で仲よかった兄弟ともめまくったとか。辛いですよね悲しいですよね、人間って何だろう、生きる意味って何だろうって思わず土砂降りの雨の中へ飛び出したくなります。ああくやしい思い出すだにハラが立つ、できれば仕返ししてやりたいなんて思うかもですがちょい待った、それ全部意味があって起こってるんですよね。何のためかって? はいあなたが成長するためです。
うれしい楽しいだけじゃ人って進歩しません、ガビーンとショック受けるほどのストレスがかからないと今のレベルから脱皮できなかったりします。誕生日おめでとう6月生まれ、もしここ読んでるあなたが今ガビーンな状況でしたら、それは成長するための試練、必ずやここ越えて敗者復活してやると固くご自分に誓ってください。「大丈夫、あなたは必ず立ち上がるでしょう」とカードが予言しています。
★7月生まれ・・・正直とバカ正直は違います。正直とは嘘偽りがないこと、バカ正直とは正直の域を超えて内情をすべてさらけ出すことです。前者は周囲に信頼されるでしょうが、後者はあんまり信頼されません。「んなことまで言わなきゃいいのに」と眉をひそめられるだけです。
バカ正直にならないコツは計算上手になることです。何でもかんでも口に出す前に「これ口外して自分はトクするだろうか」「これ言ったら相手はどう思うだろう」といったん踏みとどまって四則演算する、その結果自分が損しそうだったり誰かにデメリットが及びそうだったら口つぐんでただニコニコしてればいいのです。
「ささいなひとことで自分や誰かを傷つけないようご注意ください」とカードが告げています。嘘も方便、本当のことを言うだけが正しいことじゃありません。
★8月生まれ・・・転職や引っ越しなどで新しい環境に身を置いたとき、まず大切なのは身を守ることです。「私はこういうスキルとキャリアがあります」「前はこれでうまくいってましたから」「そのやり方は古いです」などなどアピールし過ぎると杭打ちの標的にされますし、のほほんとスキだらけだと捕食者のターゲットになってしまいます。新規の場所に入るのは暗がりに飛び込むようなものですから、目が慣れるまではしばらくじっとしてたほうが安全です。
いい子ちゃんぶる必要もないし感じ悪めの相手にガン飛ばす必要もない、さりげない日々の挨拶を欠かさないことと、「ごめんなさい」「ありがとうございます」「このまんじゅうおいしいですね」さえちゃんと口に出してれば、ワナにはまったり捕獲網でとらえられることはないでしょう。
頼みごとを過剰に押しつけられそうなときは頑張りすぎちゃだめ、一生懸命取り組む姿を見せつついつものペースでできるところまでやればOKです。下手に頑張りすぎると「お願いすれば何でもやってくれる」と評判が立ち、あとで自分が辛くなるかもしれません。「ほどほどに」「できる範囲で」と心がけ、自分を守りましょう。
★9月生まれ・・・「私、実は営業のAくんと結婚を前提につき合ってるの」「頭金が貯まったからいよいよ都内に家を買う予定」「ここだけの話だけど宝くじが当たっちゃったの。1万円? ううん1千万円」。うれしくてうれしくて同僚や友達に思わず話したくなりますよね、やっと幸せが射程距離内に入ったんだもの。でも開運学ではこう申します、「人の不幸は密の味、人の幸せはハラペーニョ」。
うっかり漏らさないほうがいいですよー、嫉妬した誰かがAくんにあなたに関する嘘偽りを吹き込むかもしれませんし、家買った途端に異動が決まるかもですし、面識のない親戚やセールスマンが四方八方からわらわら登場するかもしれません。
余計なトラブルを回避してご自分の幸せを守るためにも言わぬが花で知らぬが仏、どうしても言いたいなら家帰ってからオウムやインコ以外のペットに「実はね」と打ち明けるか、トイレ入ってるときに「ああすっごく幸せ!」と叫ぶといいでしょう。
★10月生まれ・・・掃除してもなかなか物が減らないことありませんか、それ中途半端に整理してるだけだからです。表向きはきれいに整理できても単に物を詰め直しただけでは、気分も空間も今ひとつスッキリしません。
そういう場合は引き出しなり押し入れなりから物をすべて取り出し、いったん空にするといいのです。物が発する気の淀みがなくなって空間の空気が一新できます。
せっかく空にした空間にいらない物なんか入れたくありませんから、必然的にその後は必要なものだけを取捨選択して収納することになります。そこで出たゴミの量は、あなたの心から出たゴミの量と比例します。
「いったん無にする勇気をお持ちください」とカードが告げています。引き出しからすべての物を取り出すのってわりと気力・体力がいりますよね、しかし面倒でもかったるくてもやってみればああら不思議、ゴミが出始めるころにはスッキリ爽快な気分になってるはずです。運気の清算もできますから、ぜひお試しください。
★11月生まれ・・・あなたの宝ものは何ですか? 子ども時代のぬいぐるみ、お給料貯めてやっと買った靴、叔母の形見のジュエリー、あるいは「誰かさん」でしょうか。さぞかし大切にしていらっしゃることでしょう、それが自分の支えになっている、それがあるから頑張れるというわけです。
しかし「大切なものを大切にしすぎると重荷に変わる」と開運学では申します。執着が芽生えてしまうからです。「あのぬいぐるみがないと落ち着かない!」「あの靴やあのジュエリーを身につけないと自分に自信が持てない!」「あの人がいないと不安でたまらない!」。そうなるとそれらはもはやあなたに幸せを与える宝ものではなく、あなたの自由を奪い取る魔物になってしまいます。
「宝ものから少し距離を置くことをおすすめします」とカードが告げています。大切にするのはいいですが、依存しすぎはいけません。
★12月生まれ・・・この世に生きるということは自分が映画の主人公を演じるようなもので、その世界を創造しているのは何を隠そう自分自身です。「次はこういうイベントを設けよう」とか「こういう人と出会ってみよう」などお好みの筋書きで自由に脚本を書いているのですね。
この世に存在するものにはすべて波長がありますから、自分の波長に合うものを引き寄せながらそれぞれオリジナルな世界を刻々と構築していくわけです。イライラしてるときに電車に乗ったらイヤな目に遭ったとか、気分がいいときに外出したら出先でラッキーなことがあったとか、ちょっと前に自分がやったことと同じようなことを自分もされたとか、経験ありませんか。それって世界があなたの波長に感応してるんですね、因果応報とも言います。それがわかってくると話は簡単、幸せになりたいなら幸せな波長を自らが生み出せばいいわけです。常に上機嫌でいてください。
・・・はい、こんな感じです。じきに梅雨入り、蒸し暑くはなりますが梅雨どきには梅雨どきの風情や楽しみがあります。それでは今月も明るく元気にさわやかに行ってらっしゃい!