寝耳に水 2022年10月号


アントワーヌ★
10月の別称は神無月。旧暦の10月、出雲に全国の神さまが集結して来年の会議が開かれることから「出雲以外の国には神さまがいなくなる月=神無月」という名前がつきました。
お嬢さま☆会議のテーマは何なの?
アントワーヌ★「○○村の○○と○○村の○○を引き合わせよう」とか「あの大仕事は○○村の○○にしかできないよなあ」とか「氏子の○○から出世させてくれって頼まれてンだけどどうじゃろうみなの衆」「その案件に関してはうちの氏子の○○のほうが努力してるよ」「頑張ってる子のほうを優先させてあげんと不公平どす」「そうだそうだ(全員一致)」「にしても出雲そばはうまか〜」「地酒もイケるやんけ」「おっ弁天さまの琵琶ソロが始まったぞ」みたいなこと、つまり来年の縁結びでございますよ。
お嬢さま☆知らなかったわ! そういうしくみになっていたのね。  
アントワーヌ★なので夢や希望は今月中に地元の神さまに伝えておくと、来月の会議の議題に取り上げていただけますよ。どんな小さなことでもOKです。
お嬢さま☆よし! じゃ来年もおいしいものがお腹いっぱい食べられますように!
アントワーヌ★自分ひとりだけでなく、自分が幸せになることによって周りも幸せになる願いのほうが叶いやすいですよ。ひとりでも多くの人を幸せにすることが、日本の神さまの願いですから。
お嬢さま☆じゃ2023年はおいしいものがたくさん手頃な値段で市場に出回るよう、豊作を願うわ!
アントワーヌ★やることをやらずにお願いだけしても神さまは耳を貸してくださいません、ささ早くタロットをおめくりなさいまし、みなさんお待ちかねでございます。
本日のおやつは紫芋のモンブラン、あざやかなパープルが美しいケーキ、旬の和栗もたっぷり乗せましょう。
お嬢さま☆熱々のジャスミンティーもね! それでは今月もみなさんの運気を生まれ月別にタロットでチラ見してみましょう。

★1月生まれ・・・「これをこうしてああしたらどうなるだろう」「うーんちょっと違うか」「じゃこれをこうしたらどうなるかな」「・・・うん、いけるかも」。
人は行動を起こす前、ゴールに至るまでの道のりを頭の中でイメージします。そのイメージが鮮明であればあるほど現実的な推進力も強くなる、つまりなし遂げる確率が高くなります。逆にイメージが弱いと、つまり脳内で結ぶ像がぼんやりしていると推進力が分散してあやふやな結末になります。
あなたの抱く夢や願望は脳内ではっきり像を結んでいますか? なかなか結ばないなら時期尚早もしくは本当は望んでいないということ、スッと思い浮かぶなら大丈夫、できる。もしそのチャレンジが「復活」「リベンジ」「再挑戦」の類いなら、勝率はさらに高まるでしょう。

★2月生まれ・・・「ひとりが好き。自分の幸せは自分で掘り起こす」なんていってもひとりでできることにはやっぱり限界があります。チャンスがもたらされるのは必ず自分以外の人からだからです。
でも人づき合いって難しいですよね、運のいい人とおつき合いすれば自分の運もどんどんよくなりますが、運の悪い人と仲よくすると自分の運をすり減らすことになります。その見分けがなかなかつかない、いい人と思っていたら実はそうでもなかったり、その逆もあります。
さて今月あなたと接するお相手は・・・、はい「あなたにすてきなものを与えてくれるでしょう」と出ました。「私は人嫌い」「人と相対するのは面倒」なんて言わないで、誰かからオファーが来たらとりあえず会ってみてはいかがでしょう。

★3月生まれ・・・常識や価値観はどうやって形成されるかというとまず「時代」、次に「自分が育ってきた環境」、そして「性格」の3要素が挙げられます。長年かけてコツコツ形成されるのでなかなか新陳代謝しにくい、特に三つ子の魂百までと申しますように、幼い頃に身についた価値観はその人の中核を形成するのでなかなか入れ替わりません。しかし時間は常に前に進んでいますから、どこかで自主的にエイッと変えないと時代錯誤のもしくはあんまり幸せになれないかもしれないルールを抱え続けることになります。
慣れ親しんだ価値観を変えるのはなかなか難しいですけども、コロナ禍をきっかけに変えようと努力している人、すでに変えた人も少なくなかろうと思います。ここ読んでるあなたも今までの価値観の是非を自分に問うてる最中かもしれませんね。
「その葛藤は正しい葛藤です。直感を信じてください」とカードが告げています。

★4月生まれ・・・最初は大好きで和気あいあいでも時間がたつと相手のイヤな面が鼻についてくるのは「くっつきすぎる」からです。距離を縮め過ぎると見なくていいものまで見てしまう、それがわかっていながらなぜ縮めちゃうかというと寂しいからです。
寂しいと甘えたくなるのは幼児も大人も老人も同じ、しかし度が過ぎると「面倒くさい」と周囲が引いてもっと孤独になります。
「友人関係で失敗ばかり」という人はもしかすると甘えん坊、つまり依存心が強いのかもしれません。依存心をなくす方法は簡単、仕事や趣味、つまりひとりでできることに打ち込むことです。何かに熱中して忙しくしてる間は孤独とか寂しいとか将来が不安とか、んなもなどうでもよくなります。

★5月生まれ・・・アハ体験というのをご存知でしょうか。「あっそうか! あれはそういうことだったんだ」とひらめいた瞬間にジグソーパズルのピースがパチッとはまり、脳が快感でジーンとしびれることです。
子どもの頃はまわりがなぞなぞだらけですが経験を重ねるにつれてなぞがひとつずつ解けていく、そういうのを「知恵がつく」と申します。知恵がつくほど世界の高さと奥行きと深さは広がりを増し、自分が思っていたよりはるかにこの世は調和が取れていること、帳尻が合っていることに気づきます。
「怒りや哀しみの回廊の先に真実の大広間がある」と開運学では申します。知恵を得るにはちょっとしんどい経験も必要、本当のことを知りたいなら怒ることや哀しむことを恐れてはいけないのですね。
ここ読んでるあなたは今ちょっと憂うつですか、でももう少し葛藤するとアハ体験が待っている、そして目の前の霧がスーッときれいに晴れていくことと思います。

★6月生まれ・・・「どうして私がこんなことしなきゃいけないのか」「疲れる、ホント疲れる」。
・・・辛いですね。でも「乗りかかった船はまだ降りられる」と開運学では申します。そもそもその船になぜ乗ることになったのでしょう? 誰かに誘われて? 付き合いで仕方なく? あるいは自分から進んで? こんなはずじゃなかったと思っているなら、甲板でいつまでも悩んでないでさっさと下船したほうがいいでしょう。でないとその船旅、この先ずーーーっと続くかもしれません。
「決断するなら今です」とカードが告げています。一回決めたことをひるがえすのを恐れるなかれ、その船に乗り続けるのが本意でないなら、下船の手続きを面倒がってはいけません。地上に降りた後は自分の意志と足で行きたいところへ自由にお進みください。

★7月生まれ・・・「これくらいたいしたことないじゃん」って軽く考えて「正道」「常識」「モラル」からはずれたことありますか。そのときは何ごともなく終わっても後でグワッと襲いかかってくることがあります、そう自責の念てやつです。
夜中にそのことをふと思い出してうああああぁと小さな悲鳴を上げてしまう、「あああのときあんなことしちゃって自分ってなんてひどいやつ」と自分で自分を責めるわけですね。しかし責めても責めても過去には戻れません。
今あなたがやろうとしていること、胸張って人に言えることですか。もし「誰にも知られたくない」というならやめといたほうがいいでしょう、そのときはよくてもやがてその思い出が自分に逆襲してくるかもしれないからです。
自分がしたことはすべて自分に返ってくる、そしてその責任は自分で背負うことになる、それがこの世のルールです。後悔の種はあんまり蒔きたくないというなら、「正道」「王道」「中道」からあまりはずれないほうがいいでしょう。

★8月生まれ・・・頑張って得たものがスカだと気持ち萎えますよね、物でも人でも不動産でも苦労して手に入れたはいいけれど維持するのにすごく手間やお金がかかるとか、思っていたようなものじゃなくてがっかりしたとか。
このパターンわりとよくあります、「間違えた!」とか「損した!」と思わず叫びたくなりますけども大丈夫、思惑はずれも立派な経験ですから。しばらくはショックでがびーんと打ちひしがれるかもしれませんがそれを乗り越えると経験値が上がって同じ失敗を繰り返しにくくなる、Y字路に立ったとき選択肢を間違える確率が少なくなるので決して無駄にはなりません。
ここ読んでるあなた、理想と現実の落差に気づいて落胆してますか? 心が傷ついちゃった感じ? でもそれで終わりじゃない、今は単に通過点であって人生はまだまだ続く、乗り越えた先のご自分の姿を想像しながら力強くお進みください。

★9月生まれ・・・物事には必ず陰と陽のふたつの側面があります。表と裏、明と暗、白と黒。これ目に映る事象だけでなく自分の心の中も同じ、気分が乗っているときもあれば低空飛行してるときもある、リラックスしてるときもあれば緊張しているときもある。そもそも体内に交感神経と副交感神経があってそのつどスイッチングされている、つまり陰陽が切り替わってますもンね。
自分を取り巻く世界は自分の心が作っているので心が陰に傾いているときは陰気な出来事が、陽に傾いているときは陽気な出来事が起こります。好ききらいやいい悪いを越えて、心の状態に見合った世界が周囲で展開するのですね。
自分の中の二面性に振り回されると若いうちはいいですけども年取ってくると疲れるうえに自分を取り巻く世界が乱れて面倒くさい、なので多くの年寄りは「明るくもなければ暗くもない」という中間地点に心を置くワザを身につけます。「中庸」で過ごすと運気が安定しますよ、自分に振り回されたくない若い方はぜひお試しください。

★10月生まれ・・・電池の残量が少なくなったスマホをかまわず使い続けてると一番大事なところでぷつんと切れちゃう、しかもゼロから充電すると満タンになるまですっごく時間がかかります。人間も同じ、疲れてるときに心や身体を酷使すると一番大事な局面で電池が切れる、快復するまでにはかなり時間を要しますし、下手するとすんなり戻らずどこかにトラブルが出ることもあります。人間の身体は機械と違ってデリケートな生ものですもンね。
10月生まれはやることいっぱいで超多忙、端から見ればいつも通りきちんとこなしているようでも実は負荷がすっごくかかっていませんか、このまま頑張り続けて電池切れしたら大変、ここらでちょっとお休みしてはいかがでしょう。でも私がいないと世界は回らないもン、いえいえ大丈夫、世界はそんなに狭くない、隙間埋めの法則が働いてそれならそれで何とかなるもんです。

★11月生まれ・・・ネットが発達してなかったその昔は、何か調べたいことがあると書店や図書館に足を運んだりその道のオーソリティにわざわざ話を聞きに行ったものでした。情報を得るにはお金と時間と労力が必須だったのですね。でも今はネットで検索すれば何でも出てくる、ホントに便利な世の中になりました。
でもちょっと考えてみてください、検索しても検索しても答えが出てこなかったり、真偽が今ひとつあいまいだったり、自分が本当に知りたいことに限って書かれてなかったりしたこと、ありませんか。あるいはネットを信じてやってみたら逆効果だったりしたことは? 
ネットって一見便利ですけどもその記事を書いた人の顔が見えない、たどった先の分母も見えない、なのでそのまま鵜呑みにするのは危険、やはり本当に大事なことはお金と時間と自分の労力とカンをかけて調べるしかありません。
「真実を知りたいなら、まわりの人に聞いてみましょう」とカードが告げています。本当の答えは仮想世界よりリアル世界に潜んでいそうです。

★12月生まれ・・・人はツイてないときほど頑張ろうとしがちです。「努力すれば何とかなる」と思うからです。もちろんそれで道が開くときもありますが、どう頑張っても道が開かないときもあります。たとえば地球を離れて宇宙旅行してるとき(天中殺のとき)とか自分の運気が低迷してるとき、心と身体がわりと疲れてるときなどですね。こういうときに頑張るのは泥沼に膝まで浸かって懸命に走るようなもの、つまり骨折り損のくたびれ儲け、やがて深くため息をついて座り込むことになります。
じゃあどうしたらいいのか。はい肩の力を抜いて自然のなりゆきに任せる、最低限のことだけやったら後は天に任せて放っておくのがラクでトクです。10月生まれのところでも述べましたが世界は自分の想像以上に広くて奥行きがある、自分ひとりで頑張っても開かない岩戸があるなら、無理にこじ開けようとしないで好きな映画でも見てましょう、そのうち何とかなるでしょう。

・・・はい、こんな感じです。秋の長雨が明けて秋晴れがすがすがしい季節、「日中晴れると夜冷える」という法則がありますからお腹を冷やさないようご注意ください。
それでは今月も明るく元気にいってらっしゃい!