寝耳に水 2021年6月号


お嬢さま☆
気がつけばもう6月、2021年も半分過ぎちゃった。あっという間ね。
アントワーヌ★光陰矢のごとしでございますお嬢さま、気づいたらまだ何もしてないのに80になっちゃった、大人になれないまま90になっちゃったなどということのないよう、与えられた時間をどうぞ有効にお使いくださいまし。
お嬢さま☆だって今有事だからじっとしてなきゃいけないじゃん。
アントワーヌ★それはそれ、これはこれ。世間はコロナ禍でもお嬢さまはお嬢さまの人生をちゃんと生きなくてはなりません。自粛中でもできることはたくさんあります、世間の情報に振り回されるより自分の人生を楽しくお過ごしください。
お嬢さま☆じゃあおやつ! おやつが食べたい!
アントワーヌ★ではメロンのフルーツジュレを作りましょう、見た目ひんやり味わいさわやか、召し上がるそばからやる気が回復いたしますよ。気分よくタロットがめくれるようになるでしょう。
お嬢さま☆楽しみだわ! それでは今月もみなさんの運気を生まれ月別にタロットでチラ見してみましょう。

★1月生まれ・・・
化粧品のミニサンプル、キャンペーンでばらまかれる景品、誰かがおごってくれるご飯、テレビやネットや知り合いから伝わる情報。・・・ただでもらえるものってけっこうたくさんありますよね。
でも「ただほど怖いものはない」ってご存知ですか、無償で与えられるものの裏にはたいてい誰かの思惑が潜んでいるものです、もちろん例外もありますけども。それ知らずに何でもかんでも受け取っちゃうと後で痛い目に遭うことがあるのでお気をつけください。
特に注意したいのは情報、テレビやネットから発信される情報をひんぱんに見たり聞いたりすると虚偽関係なく潜在意識にすり込まれ、何かしら影響を受けることになります。特にネガティブな情報は生存本能に直結するので精神の奥深くに浸透しがちです。また家族や恋人、友達など身近な人からの「何度も繰り返される話」「ここだけの話」にも要注意、知らないうちにインプリンティングされちゃうかもしれません。
「集中力がなくなった」「ハッと気づけば悲観的」「夜ぐっすり眠れない」というなら脳が情報過多になっているかもです、テレビやスマホや近しい人からいったん離れてデトックスすることをおすすめします。

★2月生まれ・・・生きるというのは「時代」という大きな海を泳ぐことです。泳ぎ方や泳ぐスピード、目的地はさまざまですが、途中で大波に呑まれてアップアップする人もいれば、波に乗りながらマイペースで泳ぎ続ける人もいます。なぜでしょう? はい身体の重心をどこに置いているかの違いですね。
重心とは身体の中心のことで、これがへそ下の丹田にあれば上半身と下半身のバランスが取れて上手に泳げますが、重心が頭にあったり足にあったりするとバランスを崩し、波に呑まれることになります。
重心を正しい位置に保つコツは、「大波が来るぞ!」「今度の波は大きいぞ!」などのあおりデマに惑わされず冷静でいることです。いちいちびっくりしてたら重心があちこちに移動してよけいなパワーを消耗する、だから意識を本来あるべきへそ下に置いて心を平らに保ちながらいつも通り泳げばいいのです。
「自信をお持ちください」とカードが告げています。大丈夫、あなたの重心は今のところちゃんと丹田にあります。そのままあなたのペースで泳ぎ続けてください。

★3月生まれ・・・コロナ前は「会おう!」と誘えばいつでもすぐにでも会えたものが、コロナ後はそれが難しくなりました。気安く人に会えないのでみんなヒリヒリ、ピリピリしています、人って本当はどこかでつながってる集合体なのかもしれません。
「これいつまで続くのかな」と不安ですか、でもものごとは常に変化しているのでこの状態はずっとは続かない、じきに終息するはずです。「会おう!」と誘えばすぐに会える時代がまた来るでしょう、座る席は昔より多少距離が開くでしょうけども。
でも実際のところまだもう少し時間がかかりそう、憂うつですよね、孤独の牢獄に閉じ込められている気分ですか?  
「心配いりません、あなたはじきに復活するでしょう」とカードが告げています。心の奥底に目を向けてみてください、何か温かくて力強いものが息づいていませんか、きっと何かいいことが起こるはずみたいな予感がありませんでしょうか。
それ、間違ってないみたいです。誰かから連絡が来る、待っていた吉報が届く、懐かしい人からうれしいメッセージが届くなど「救われた!」「好転した!」「やり直せる!」と実感できる瞬間がまもなく訪れそうです。

★4月生まれ・・・幸せをゲットすると不幸せという「おまけ」がついてくることをご存知でしょうか。化粧品の現品を買うとミニサイズがついてくることあるでしょう、ああいう感じで幸せの現品とミニサイズの不幸せはワンセットになっているのです。
たとえば恋人ができたら相手の元カノ(元カレ)が口出してくるとか、結婚したら小姑や連れ子が邪魔してくるとか、宝くじ当たったら「投資しませんか」と営業マンがわらわら寄ってくるとか、頑張って痩せたら親友の手みやげがピザやドーナツに変わったとか、例を挙げたらきりがありません。
幸せを自分の人生に馴染ませるには少し手間がかかります、それを小さな戦争と呼びます。戦争なのに敵つまり腹黒い人や意地の悪い人にいい顔すると甘く見られてずっとつきまとわれ、幸せを食いかじられることがあります。
「せっかくの幸せを奪い取られたくないなら、ときには戦いも必要です」とカードが告げています。もちろん最初からケンカする必要はない、ただだめなものはだめ、できないことはできない、これ以上は立ち入り禁止など自分の意志は早いうちにはっきり伝えておいたほうがいいでしょう。

★5月生まれ・・・「誰もが絶対に幸せになれる特別な方法」ってあるのでしょうか? たとえば唱えるだけで救われる呪文とか、床の間に飾っとくだけで運気が上がるツボとか、通うだけで自然に幸せレベルがアップするサークルとか。
・・・んなもんがもし本当にあったら今ごろ世界は核も紛争も国境もないのどかなお花畑になっているはずです。呪文やツボやサークルに加入するだけで幸せになれるほどこの世は甘くない、幸せになりたいなら自分なりに少しずつ道を開いて進むしかありません。幸せって「コツコツ地道に」の先でやっとつかめるものなんですね、面倒くさいけど仕方ありません。
お金を出せば得られるものがくれる幸せは一時的なもの、やがて飽きるか朽ち果てます。じゃあ長続きする幸せって何かというとコツコツ頑張って自分が積み重ねてきたものの中にある、たとえば実績とか信頼とか自信とか愛情とかでしょうか。こういうのはあなたを裏切らずにずっとあなたの後ろ盾になってくれます。
ということは毎日ていねいに前向きに生きていればそれでOK、お金のかかることや特別な修行やサークルの力なんか借りなくても、普通に衣食住や人間関係に気を配りながらバランスよく暮らしていれば誰でも普通に幸せになれるということです。

★6月生まれ・・・情熱は子ども時代のウキウキ、ワクワクがきっかけになって心の中でシュッと自然発火します。しかし夢という燃料がないとやがてくすぶります。いったん火のついた情熱をちゃんと燃やさないとどうなるかというと「このままじゃいけない感」が湧いてイライラしたり攻撃的になったりしなくていいことにパワーを費やしたり場合によっては体調を崩すことがあります。
あなたはいかがでしょう、ちゃんと燃えていますか? 「コロナ自粛でそれどころじゃない」という人も多いかもしれませんね。でもその昔猛威をふるったペストや天然痘やスペイン風邪がいつの間にか収まったようにコロナ禍もそのうち収まります、のど元過ぎればあっという間、流行はいつの間にか下火になるものです。なのでコロナはあっちに置いといて、それよりご自身の情熱の種火を温めてはどうでしょう、そうすればいざというときいいスタートが切れて時間が無駄になりません。
「あなたが温めているプランは素晴らしいものです。ぜひ実現させてください」とカードが告げています。「たとえいま必要なものが手元になくても、やっているうちにどんどん集まってくるでしょう」とも出ています。

★7月生まれ・・・ひどいことをされて心の底からハラ立ったり今月の家賃がどうしてもひねり出せなかったり上階や隣の音がうるさかったり仕事がパタッと途絶えたり身内のやっかいごとがずるずる続いて生きるのがイヤになったことありませんか。
辛いですよね、地獄の中心でたったひとり鬼の群れと戦ってる気分になります。ああいっそ自分も鬼になれたらどんなに楽か、でも鬼に仲間入りするには私は心がきれいすぎる、そうやって悶々とするわけです。
ええとこういう言葉があるのをご存知でしょうか、「渡る世間は鬼ばかり、だけど鬼にも色々な鬼がいる」。鬼とひとくちにいっても悪鬼もいれば心のやさしい鬼もいる、地獄の底で力尽きて倒れてるあなたに「どしたん」と声かけてくる鬼が登場するかもしれませんよ。「泣いた赤鬼」って知ってますか、世の中の哀しみ苦しみをとことん味わった鬼だからこそ誰よりも情が深いんです。
「救いの手が差し伸べられるでしょう」とカードが告げています。その手の持ち主はもしかするとあなたが苦手な人かもしれません、しかし今この瞬間も、あなたが地獄を脱け出すためのはしごを懸命に手配してくれているようです。

★8月生まれ・・・今までの戦争は建物など目に見えるものが破壊される物理戦でしたが今回は心が破壊される心理戦というか神経戦というか情報戦、昔は汗と涙と根性で修復や立て直しが可能でしたが今回はなかなか難しい、心は目に見えないからです。
「人に会うな」「酒飲むな」「外出するな」の3ダメ抑圧がもう1年以上続いてみんなストレスで身体がパンパンにふくらんでる、パンパンな身体に押されて心がどんどん萎縮してる、これはどこかでガス抜きしないといけません。
「身体が疲れたら心を動かし、心が疲れたら身体を動かせ」と開運学では申します。心が縮んだら身体を動かすといいんですね、たとえば掃除や洗濯、料理などの家事、散歩や買い物、大自然に身を置くのもおすすめです。太陽光や木々を抜ける風は心の傷を乾かしてくれるからです。早寝早起きの規則正しい生活をするのもいい、1本芯が通って心がだらんと萎えるのを防げます。情報の選別も大事、憂うつなニュースや不快な動画を見る時間があるならコメディ映画を見たり読みたかった小説を読んだり植物を育てるほうが100万倍ためになります。
戦時下をどう過ごすかはそれぞれ自由ですが、どうせならできるだけ明るく楽しく過ごすほうがおトクです。あなたの人生はあなたのもの、実体のない風聞に同調して憂える必要はありません。

★9月生まれ・・・「きっとうまくいく」というカンがバシッと当たるときと当たらないときがありますよね、両者の違いって何でしょう? 
カンが当たるときってムリがないとき、「これスムーズにいくな」と素直に思える、最初からとんとん拍子にものごとが運ぶ、途中でダメになりそうになってもいつの間にか修復できてるみたいなときです。何もかもがすんなり自然に運びます。
カンが当たらないときって「きっとスムーズにいく、絶対スムーズなはず、お願いスムーズにいって」と願望というかむなしい祈りがつきまとう、のっけからつまずく、途中で何回もストップが入るときです。何もかもが不自然、おのれの欲が邪魔してものごとの進行をストップさせてるんです。
今あなたがもくろんでいることは自然の流れに沿っていますか? 希望的観測は「こうなってほしい」という我欲、ちゃんと勉強してないままテストに臨んで「けっこういい点取れるかも」と勘違いしてるのと同じです。
お金と時間とパワーをかける前に、現実と願望のバランスをしっかりチェックされることをおすすめします。何度も自分に言い聞かせないと成り立たない楽観はあてにならないことが多いです。

★10月生まれ・・・「あのころはよかった」「昔に戻りたい」「もう一度やり直せたら」。・・・誰もが一度はつぶやく台詞です。世界線とかパラレルワールドという概念が流行っているようですが実際には今ここにいる自分がすべて、気づいたら自分を取り巻く世界が一変してたなんてことはほぼありません。
現状に不満を抱えていたり困難な状況に置かれているとどうしても過去を美化しがちです。でも昔の友達や恋人に思い切って連絡してみたらけんもほろろの対応だったとか、実際に会ってみたら何か違っててがっかりしたなんて経験ありませんか。お互いに昔の環境からとっくに卒業してそれぞれ別の環境で生きてますし、たとえ焼けぼっくいに火がついたとしてもふたりの縁は終わるべくして終わっているのでそう長くは続かない、同じことを繰り返して時間とパワーを消耗するだけです。
「過ぎ去った過去より今とこれからを大切にしてください」とカードが告げています。懐かしい思い出を時おり引っ張り出して味わうくらいならいいですが、過去の思い出に引きずり込まれて現実逃避してはだめ、それは甘酸っぱいノスタルジーではなく未練や執着の苦い世界です。

★11月生まれ・・・どの国のどの家のどんな環境下にどの性別で生まれ落ちるかは自分で決められません。自分の希望が一切通用しないという意味で人は平等、みんな出たとこ勝負です。
自分の意志ではどうにもならない環境を宿命と呼びますが、その宿命をベースにどう運命を切り開いていくかは自分しだい、自分の頭と腕と才能とチャンスをどう活かすかそれとも活かさないかの自由において人はやっぱり平等です。
宿命の選択はできないけど運命の選択は自由という点で条件はみな同じ、つまり自分の人生は自分持ち、なので「あの人だけずるい」とか「恵まれてうらやましい」と妬むのはお門違い、くやしいなら自分が頑張ればいいだけの話です。
「与えられたものを活かして一段上の幸せをつかむチャンスが到来しています」とカードが告げています。あなたは頭も腕も才能もすでに十分与えられている、チャンスもすぐそこまで来てる、あとはそれらをどう活かして幸せになるかそれとも幸せにならないか、それはすべてご自分の自由意志にゆだねられています。

★12月生まれ・・・「失敗が許されないことは悲観的に考えて念入りに準備を進め、どうでもいいことは楽観的に考えて肩の力を抜いて臨め」と開運学では申します。「失敗が許されないこと」ってのは受験や入社試験、大きな請負仕事、不動産の売買、病院や施設の選択などでしょうか、要は人生を左右する大イベントですね。
TPOに会わせて悲観と楽観を上手に使い分けられればベストですが昨今はわりとみなさんデフォルトで悲観的、去年からあんまりのびのびできてませんものね。
悲観は用心深さや思慮深さの裏返しなのですが、度が過ぎるとチャレンジ精神が萎えてチャンスを逃すだけでなくせっかくうまくいきかけていることも「どうせだめに決まってる」「うまくいくはずがない」と自ら芽をつぶしてしまうことがあります。
ここ読んでる12月生まれはいかがでしょう、今の気分は悲観的ですか楽観的ですか、気持ち下がってますか上がってますか、もしかすると「ああもういや何もかもがいや」みたいに悲観的になってませんか。でもそれただの思い込み、先入観ってやつ、気の持ち方って実はクセなんです。
悲観的すぎると損しますよ、失敗が許されないことって人生にそうそうありません、本来の私ってもっと脳天気だったのでは? とここでハッと気づいてみてください。

・・・はい、こんな感じです。梅雨どきは寒暖差や食中毒に気をつけて衛生的にお過ごしください。晴れた日は家の中に風を入れたり寝具を日に干したり景色のいいところを歩いてさわやかに過ごしましょう。それでは今月も元気に行ってらっしゃい!