寝耳に水 2023年1月号


アントワーヌ★早いものでとうとう年が明けてしまいましたねって毎年言っておりますけども。
お嬢さま☆コロナもなかなか収束しないし何だかスキッとしない年だったわね。
アントワーヌ★2022年は壬寅(みずのえとら)の年、寅は鬼門を守る動物、鬼門には夜明け前という意味がございますので、ちょっぴり雰囲気が暗かったかもしれませんね。夜明け前が最も暗い時間帯ですから。
2023年は癸卯(みずのとう)、卯は東を守る動物、朝日の昇る東はスタートを意味しますから、癸=雨が降って地固まり、しっかりした基盤の上に新しい流れが始まると解釈できます。癸卯とは春の雨つまり恵みの雨、雰囲気も明るさを増して前年に比べるとかなり過ごしやすくなるのではないでしょうか。
お嬢さま☆ぜひそうなってほしいものだわ! 
アントワーヌ★想いは現実化するのですよお嬢さま、心の中に蓮を咲かせてごらんなさいまし、ほうら気持ちが清らかになってきたでしょう。
ちなみに蓮と睡蓮は違いますよ、水面から茎を出して咲くのが蓮、水面に花を咲かせるのがすいめんもとい睡蓮でございます。お釈迦様が乗っておられるのは蓮、ロータスとも申します。
お嬢さま☆蓮の根はその字のまんま蓮根(レンコン)よね、おなかすいたわ!
アントワーヌ★ではレンコンのシャキシャキ感を活かしたパウンドケーキを焼きましょう、レーズンや松の実もたっぷり加え、シナモンを利かせて。
お嬢さま☆あっつあつの抹茶入り緑茶もたっぷり添えてね! それではケーキが焼き上がるまで今月もみなさんの運気を生まれ月別にタロットでチラ見してみましょう。

★1月生まれ・・・
人生の難問に面したとき、最後の最後に頼りになるのは家族でも恋人でも親友でも占い師でもありません。いったい誰でしょう? 
・・・はい自分ですね、正しい答えを出してくれるのはいつもいつでも自分です。人に相談しても今ひとつピンとこなかったのに、フッと気を抜いたら内側からスパッと答えがひらめいたことありませんか。
考えてみれば不思議、もしかすると自分の奥には深い深い井戸があって、その中には色々な能力を持ったたくさんの小さな自分がいて、井戸の中に疑問を投げかけるとその中のひとりが「これでしょう!」とつるべ(桶)に正解をぽんと放り投げて返してくれるような気がします。
それを受け取るにはタイミングよくつるべを引き上げないといけません。今月はご自分の深いところにある井戸に意識を集中していてください。

★2月生まれ・・・仕事、お金、健康、恋愛、家族、人間関係など、今までずっと長く続いてきた「あたりまえのこと」にヒビが入ったことありますか。「なーんだ心配して損した」とじきに元通りになるケースもあれば「これ洒落にならないじゃん」とどんどん悪化していくケースもあります。
たまーに不幸のどん底に突き落とされたような気分になることもありますけど、それが本当に不幸なことかというと実はそうでもなく、方向転換して幸せに向かうための大切な転機だったりします。渦中にいるときはなかなかわかりませんけども。
「よりよい世界に進むため、いま展開している世界をいったんご破算にしてもいいかもしれません」とカードが告げています。「一巻の終わり」の先には夢と希望に満ちた二巻が始まることになっています。

★3月生まれ・・・「人生は辛いのが当たり前」「人生は耐えるもの」なんていったい誰が言い出したのでしょう? あなたもそれを信じていますか?
もしかしてそれ認知のゆがみじゃないでしょうか、思考のクセみたいなもんです。
クセを直してもっとラクになりたいなら定着した価値観をいったんチャラにする、つまり初期化して再起動する必要があります。やり方は簡単、何か強い感情を覚えたときに「この感覚ははたして自分を幸せにしてくれるかな?」と自分に問えばいいのです。
この感覚をキープすると気持ちが荒れる、揺れる、沈むというならそこから方向転換して、気持ちを上げる考え方にシフトしてみてください。「これはすべて自分のために起こっている」「すべていいほうに向かっているから大丈夫」と考えるのです。
最初は違和感あるでしょうが慣れれば徐々にいやなことがそれほどいやじゃなくなってくる、これでいいのだと思えてくる、すると気持ちも運も上がってくる、ぜひお試しください。

★4月生まれ・・・計算ずくで動くと最初はいい目が出ても、のちのち裏目ばかり出るようになります。欲得で動いているからです。エゴを押し通すのは自然の理に反すること、ほら生きてるのは自分だけじゃないもんね、だから自分だけ我を張ってるとどうしても先細りになっちゃうンですね。
じゃあどうすればすいすい快適に生きられるのかというと夢や目的に向かう際にエゴを押し出しすぎない、なるべく自然の流れに任せる、これに尽きます。無駄に頑張らないから肩も凝らないし変な計算をしないから頭も疲れないしよけいな気を遣わないから心もラクちんといいことずくめです。
「態勢を整えたら、あとは幸運の使者の到着を待つだけです」とカードが告げています。待てば海路の日和あり、電卓やそろばんはどこかに置いといて、のんびり楽しくお過ごしください。

★5月生まれ・・・昔取った杵柄(きねづか)も、きちんと手入れしないとやがて古びてボロボロになってしまいます。弱った部分を修復したり時代に合わせてスキルアップしとかないといざというとき役に立ちません。特に今は十年ひと昔ならぬ一カ月ひと昔、あらゆるものごとが日進月歩で移り変わっていますから、昔押された太鼓判とか免許証とかにあぐらをかいてると取り残されてしまうでしょう。
特に仕事の場ではそれが顕著、昭和のやり方にこだわってると「時代遅れ」「それもう通用しません」「古いんですよ岩崎先生は」と平成生まれから言い放たれてがびーんと落ち込むことになります。
もしあなたがこれから新しいことを始めようとするなら、そのモデルが今現在も通用するか、そのやり方が時代の流れやニーズ&ウォンツに叶っているか、実行する前にちょっとお考えになってみてください。

★6月生まれ・・・人の悪口を言うとその場はスッキリしても、あとにもやもや感が必ず残ります。「あんなことまで言っちゃった」という後ろめたさや自己嫌悪もあるでしょうが、実は自分の吐き出した言霊が自分の体内をうようよ泳ぎ回るからなんですね。人のことを言ってるようでいて、実は全部おのれに言い聞かせてるわけです。
なので悪口はあまり言わないほうがいい、どうしても言いたいなら言葉を選ぶ、たとえば「あの人大ッきらい!」は「ちょっと苦手かも」、「死ねばいいのに」は「できれば遠く離れていたい」、「くそ食らえ」は「おくそでも召し上がればよろしいのに」ちょっと違うかまあいいや、などに変換するといいでしょう。
「ご自分の言動にご注意ください、それはよくも悪くもご自分に戻ってくるでしょう」とカードが告げています。いったん口から出た言葉はもう二度と戻らない、あとで面倒なことにならないためにも、何か言うときはくれぐれもお気をつけください。

★7月生まれ・・・年を取ると1日が短くなるのは日常生活が単純化するからです。変えるのがめんどくさくなるんですね。40代以降は気力、体力が徐々に減少してきますから、日々の雑事をなるべくルーチン化して消費エネルギーを最小限に抑えようとするわけです。しかしそれに甘んじてるとだんだん生活が単調になる、ワンパターン化する、感動がなくなってしまう。つまんなくないですかそれ。
できれば1日1回は感動して冥土のみやげとしたい、そうすれば毎日の暮らしにメリハリがつきますし脳や内臓や筋肉や骨や顔の老化も防げます。
感動するためには今までの時間割から抜け出す必要がある、「○時だからこれをしなくちゃ」という檻から脱出して「時間にとらわれずいま自分がやりたいことをやってみよう」に切り替えるのです。見たことのない新しい世界が登場します。

★8月生まれ・・・昭和の世代をバンカラとするなら平成世代はハイカラ、物欲だらけの昭和に比べて平成は満腹、すでに何もかも揃っているからもう何もいらない、ブランド品もあんまり興味ない、それより私は何のために生まれてきたの、精神的な充足感がもっとほしいとふわふわさまよっている感じです。
対人面でも平成生まれは好ききらいをはっきり表に出さない、多少自分を抑えてでも周囲となじんで丸く収まるならそれでいいやと達観してあんまり言いたいこと言わない傾向があります。一見「大人」で「いい子」です。
でも人って本来喜怒哀楽が激しい生きもの、あまり我慢してると心に湿気が溜まってカビが生えてしまいます。いいんですよ意見が周囲と合わなくたって、だって自分と人は違うのだもの。「人とのすれ違いや摩擦を恐れすぎないでください。そこを通過しないと得られないものもあるのです」とカードが告げています。昭和生まれも平成生まれも「思いやりのあるやさしくていい人になろう」と自分を抑えつけるより、もっとご自分に正直になりましょう。

★9月生まれ・・・人間関係って難しいですよね、最初は仲よくてもそのうちもう顔も見たくない! ってことになるのは別に珍しいことじゃありません。特に利害がからむ場合や身を置く環境が同じ場合、熾烈な戦いになりやすいです。
「信頼し合ってるから」「あの人だけは違う」「友情、愛情は一生の宝」なんて無駄な期待をするより、「人と人がずっと仲よくするのはものすごく難しいこと」と最初から心しておけばがっかりすることもありません。
相手からきらわれずにいい関係をできるだけ長く保つためのコツは3つあります。①自分がされていやなことは相手にもしない、②時間、お金、エネルギーの貸し借りをしない、③相手をフォローするときは余力の範囲でやる。これを心がけておけばあまり人から恨まれないでしょうし、自分が恨むことも少なくなるでしょう。もしあなたがグループのリーダーなら、「全員公平に接する」も加えましょう。以上の4つを守るのに必要なのは、情ではなく理性であることも覚えていてください。

★10月生まれ・・・人間の三大欲は食欲、性欲、睡眠欲ですけども金銭欲や物欲、自己顕示欲、名誉欲なんてのもあります。人間だから欲があるのは当たり前ですしそれがモチベーションになって頑張るわけですが、あんまり度を超すと周囲がドン引きして強欲とか貪欲とか我利我利くんなどと囁かれるようになります。やがて友達も減っていく、恋人からも距離置かれる、親兄弟からも見放されて最後は夕日の当たる公園でひとりブランコ揺らすことになるでしょう。
「欲張りになっていませんか?」とカードがたずねています。むろんあなたにはあなたの算段や方程式があるでしょう、損したくないもンね、ただご自分にとってはそれが正義でも、他人の目には「けちんぼ」とか「がめつい」と映っているかもしれません。評判が落ちるとお金で取り戻せない損失が発生しますから、ときどき幽体離脱してご自分の姿を高いところから見てみることをおすすめします。

★11月生まれ・・・「あの人とは気が合わないけどあの人とは気が合う」というのは波動の違いによるものです。自分がもともと発している波動とリズムが合う人とは気が合い、リズムが合わない人とは違和感を感じて気が合いません。
「波動は伝染する」という特徴もあります。ほらピリピリしてる人のそばに行くと自分もピリピリしてくるし、安定してる人のそばにいると自分も落ち着くでしょう、影響受けちゃうんですね。感受性の強弱によって程度の差はありますけども。
類は友を呼ぶとはよく言ったもので、人は似た波動の人を引き寄せたり周囲の波動を暫定的に変えたりします。ですから不幸になりたければ不幸な人のそばに、幸せになりたいなら幸せな人のそばにいればいいわけです。
しょっちゅう一緒にいる人、たとえば夫婦、恋人、家族、友達などを見渡してください。彼らは幸せな波動の持ち主ですか? ・・・そして最も重要なのはあなた自身が発する波動です。幸せな世界で暮らしたいなら、まずあなたが気分よくいてください。

★12月生まれ・・・今不幸ですかそれとも幸せですか。「全然楽しくなんかない」「辛いことばかりでめんどくさい」という人もいるかもですけど、この世には動かせない法則がひとつあります。はい「不幸は幸福の前ぶれ」ということ、これ全員に共通の鉄板法則ですからノートに書いてマーカー引いといてください。
夏至のあとは秋に向かうように、冬至のあとは春に向かうように、幸と不幸はちょっとずつ入れ替わっています。少しでも春の訪れを早めたいなら夢と希望を持つことです。それが心に灯るとほんのり温かくなって目の前の道が少ぅし明るくなります。
そういうの難しいなら自分の身に降りかかった不幸をいっそ面白がる、何ゆえそうなったのか興味を持ってふり返る、じゃあ今できることは何かをパズルを解くように考える、これ作品にならないかなこのレベルの不幸ネタだとお金いくら入ってくるかなと皮算用してみる。不幸そのものに取り巻かれるより不幸の外側からあれこれ考えてると、気づいたときには冬が終わって春の手前に到達しているでしょう。

アントワーヌとお嬢さま★☆・・・はい、こんな感じです。旧年中は寝耳に水をご愛読いただきましてありがとうございました。2023年もみなさんにとってさらに素晴らしい年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。(ふたりそろって深いカーテシー。)