寝耳に水 2023年12月号


アントワーヌ★
さあいよいよ師走でございます、2023年はどんな年でございましたかお嬢さま。
お嬢さま☆あわただしい年だった! コロナが終わったせいか街へ出るとどこもかしこもすごい人だかり、みんな猛スピードで歩いてるし、少しの間も惜しんでスマホフリックしてるし、時間の流れるスピードがコロナ前より3倍アップした感じ。ちょっと疲れちゃったわあ。こうやってお城でのんびりしてるのが一番ラクちん。
アントワーヌ★今どきはタイパ(=タイムパフォーマンス)といって短い時間の間にどれだけ効率よく詰め込むかが重視されておりますからねえ、コスパ(=コストパフォーマンス)、スペパ(=スペースパフォーマンス)という言葉もございます。
お嬢さま☆あたしはブラックペッパーを利かせたペパロニピザのほうが好き!
アントワーヌ★(スルーして)小手先で合理化、効率化を図っても全体でならすと結局たいした差はありません。文明が発達しても人間の気力体力は増加しませんし、むしろせかせか動けばそのぶん疲れて逆にその後のタイパが低下しますから、自分のペースでほどよい加減に行動するのが一番なのでございます。
お嬢さま☆時間に追われてあくせくするのをやめれば、みんなの表情ももっとゆったり柔らかくなって余裕が出てくるかもね。時間勝負の仕事のときは別だけど。
アントワーヌ★せかせか急ぐのは貧乏性、お金持ちはゆうゆう人生の旅を楽しみます。そういえばお嬢さまはこのところゆったりのんびり優雅に過ごされてますけど、そろそろタロットをめくるお時間では? ゆうゆうとだらだらは別ものですよ。
お嬢さま☆わかってるわよ、おやつ食べたらやるわよ! 冬の脳はいつも以上にカロリー消費が激しいのよ。
アントワーヌ★ではラムレーズンをたっぷり入れたさつまいものパウンドケーキはいかがですか。生クリームをたんと添えて、熱々の抹茶入り玄米茶とご一緒に。
お嬢さま☆それよ! では今月もみなさんの運気を生まれ月別にタロットでチラ見してみましょう。

★1月生まれ・・・
集合意識を肉体という包装紙で単品パックしたものが個々の人間ならば、「共鳴・共感」「同調」「シンクロニシティ」の謎が解けます。
包装紙の透過性がいい、つまり感受性の鋭い人は周囲に流れる気を取り込みやすく、どうしても気分が流されやすくなります。いわゆるHSP(ハイリーセンシティブパーソン)と呼ばれるやつです。
目の前にいる人の感情が痛いほど染みるとか、暗いニュースを見ると気が滅入るとか、人混みを歩いてるとなんか疲れて頭痛がしてくるというなら、もしかするとあなたもそのタイプかもしれません。
身も心もピュアであるがゆえの特性なのですが、もし生きづらいというなら「煩わされるのはよそう」と決めて体表にバリヤー膜を張るイメージを持つ、鏡を忍ばせて周囲の気をはね返す、どうでもいい情報をシャットアウトする、色つきのメガネをかける、高級な生地の服を着る、粗塩をふった浴槽に浸かるなど、自分を守る工夫をするといいでしょう。
単品としてこの世に誕生したからには、自分で自分を守らないと誰も守ってくれません。守りをしっかり固めたうえで、年末を楽しくウキウキお過ごしください。

★2月生まれ・・・お金に対する価値観は親から譲り受けるものです。親が昭和世代なら「無駄遣いは罪」「とにかく貯めるが勝ち」がデフォでしょう。
ルミネとか行って「あれもほしい、これもほしいって思っちゃう私はぜいたくでいけない子。ここは我慢して末永く使えるあたりさわりのない中間ゾーンを狙っとこう」と考える結果、みんなが着てるような黒や紺やダークグレーのコートとか汚れが気にならないダークトーンのバッグとか買っちゃうわけです。だけどなーんかウキウキしないのはそもそも自分の好みの色やデザインじゃないからなンですね。物を買うのは自分への投資ですから、どうせ買うなら本当に買いたい物を買いましょう。
「古い価値観を見直してはいかがでしょう」とカードが告げています。もちろん収入と支出のバランスを考えたうえでのお話ですけども、「あの世にお金は持ってけない」「お金を使うにも旬がある」「お金は使ってこそ価値がある」「下手に残してもしゃあないやん」という考え方もあります。
「このご時世、何があるかわからないから」と財布のひもを締めたくなる気持ちはわかりますが、どうしてもほしい物がある、これ自分に必要なんだよなあと思うなら、いたずらに我慢しないで思いきって手に入れたらいいじゃんかと思います。

★3月生まれ・・・若いときは「自分の人生は自分で切り開く!」なんて気負ってても、年を重ねるうち「人生は自分の意志だけでどうこうできるものじゃないんだな」とうすうすわかってまいります。自分の意志が常に人生の中心軸にあるのはもちろんですが、そこに運や第三者の働きかけや大自然の采配など目に見えない要素が加わって絶妙にアレンジされてくるからです。
ですので自分の意志通りに進展しないからといって自我をゴリ押しするとたいてい悪い目が出る、だって筋がねじれちゃうから、なので本当に叶えたいことは自然のなりゆきに任せといたほうがうまくいくことが多いです。
ゆったり生きてる3月生まれはそろそろいい目が出るころ、自分も人も大事にしながらほんわか過ごしてるとじきにすべてがいい感じに整って回転し始める暗示です。
パワー全開にするよりミノムシのように秋風に身を任せ、すらすら揺られてハラ減ったら芋食べる、んでぷーとおならする、その推進力で根元からぐるんと一回転する、みたいな無我の境地でおりますと何もかもがうまく運ぶことになっています。

★4月生まれ・・・金運のよし悪しは本人の器で決まります。器が大きい人は大きな金運がドドドと押し寄せてきたときにたっぷり受け止められますが、小さい人は受け止められずジャージャーあふれ、器の底にはほんのちょっぴりしか残りません。
器の大きさは何で決まるかというとA)心の縦の長さ、B)心の横の長さ、C)心の高さとした場合、AプラスBプラスCが心の大きさとなるわけですってヤマトの宅急便か。
「あの人たくさんお金持っててずるい」とか「いいよなあ金持ちは」なんて人をうらやましがるのはむだなこと、それより自分の心の縦・横・高さを伸ばす努力をしたほうが懸命です。縦は許容力(包容力)、横は協調性、高さは向上心といいかえてもいいでしょう。人を許す、人と仲よくする、そして自分の意識を高く持つことで器がどんどん広がっていくわけですね。「許せない」「大きらい」「どうせ私なんか」が口癖の人は器が小さい、残念ながらお金に恵まれませんちゅうことです。
「じきにあなたの元に大きな金運が流れてくるでしょう」とカードが告げています。器をぐぐっと伸ばし広げてお待ちください。

★5月生まれ・・・「気を分ける」と書いて気分、自分の深奥からどんな気が切り分けられて出てくるかは、そのときの天気や温度湿度、五感で受け止めるものなど自分を取り巻く環境によって猫の目のように変化します。
ひとりでいるときはどう変化してもいいけれど、誰かがそばにいるときは、気分を自らコントロールする必要があります。特に職場ではそれが必須、じゃないと「気分屋」と噂されたり仕事自体がうまく回っていきませんし、プライベートなら「めんどくさい」「重い」「うっとうしい」と距離を置かれることになります。
「感情のバランスを保っていますか?」とカードがたずねています。辛い、苦しい、しんどい気分をそのまま垂れ流すと結局自分が損しますから、陰陽の変換装置を心に設置して状況に応じて切り替えてはいかがでしょう。
変換装置とは身につける物、食べる物、自分を取り巻く環境のことです。気分を上げたいときは明るい色のお気に入りの服を着て、おいしい物を食べて、好きな小物を持ってみてください。

★6月生まれ・・・「あーあ、なんかいいことないかな神さま」。こたつに寝そべったまま神に祈ってもその願いは叶わないでしょう、なぜなら「新しい展開を望むならまずは古い環境から抜け出せ」と開運学ではいうからです。ほしいものを手に入れるには、まずこたつから出ないとだめなのですね。
「新しい服がほしくてお店見ても全然いいのがない!」というなら自宅のクローゼットがぎゅうぎゅうで新しい服の入る隙がないということですし、もっと気の合う友人がほしいなら今の気の合わない友人から離れないと新しい誰かの入る隙間ができません。お金もそう、金運が停滞してるなら一度パーッと使ってみる、すると悪い金運が流れて新しい金運が入ってきます。
飽和状態で行き詰まってる、どんよりした毎日が続いてる、ワンパターンに飽きちゃったというなら、自分から何かを手放すことです。一番簡単なのは掃除、ほらちょうど年末ですし、不用品を捨てるチャンスです。身の周りをすっきりさせると、もさもさ茂った枝のような雑運が祓われて、代わりに新しい選択肢がにゅっと生えてきます。

★7月生まれ・・・「昔はよかったなあ、部活に燃えたし友達いっぱいいたし腹も出てなかったし」「あたしこれでも昔はお店のナンバーワンだったのよね」。
人はときに過ぎた日々を懐かしみます。たまに思い出してほんわかするのはいいですけども美化しすぎるのは危険、下手すると現在より過去にうつつをぬかす人生になっちゃいます。遠い日々にいつまでも縛られてると、過去にしか生きられない地縛霊になっちゃうぞう。
生きるとは「今この瞬間の時間を使う」ということ、自分の手で状況を変える、何かをつかみ取る、あるいは何もしないということです。過ぎた過去や未知の未来に過度な希望もしくは不安を抱いて時間を消費するより、今できること、楽しめること、ウキウキすることに費やしたほうがおトクというものです。
「時計の針を現在時間に合わせてください」とカードが告げています。遅れたり進んでるとタイミングの合わない人生になります、まずは腕時計や目覚まし時計など、現物の時計からチェックしてみてください。

★8月生まれ・・・「与えたぶんしか受け取れない」と開運学では申します。「これっぽっち」しかもらえないのはそれ以前に自分から与えてないからです。世の中って不公平に見えて実は公平、最後の最後にプラマイゼロになるようにできています。
ところが下手に前倒しして受け取っちゃうケースもたまにある、たとえば宝くじとかギャンブルとかですね。それで大金当ててもなかなか幸せになれないのは、あとの代償が大きすぎるからでしょう。お金も車もうかつに当たっちゃいけません、どうしてもお金を当てたいならそれなりにしっかり運を上げてから当てましょう。
もし「あせらず」「順当に」「無理なく」お金持ちになりたいなら、手元にかき込む前に知恵でも労働力でも何か人のためになるものを自分から放出するといいのです。するとそのエネルギーがお金に変換されて巡り巡って手元に戻ってくる、そしたらそれを貯め込まずにまた人のために放出する、そうやってぐるぐる循環させていくとどんどんスケールが増して小金(こがね)持ちから中金持ちへ、さらに大金持ちから富豪へとランクアップしていきます。年末の助け合い募金は人のためならず、募金したぶんやがて自分に還ってまいります。

★9月生まれ・・・「よーし、頑張ろう!」。張り切って始めたはいいものの、途中で「あれ? 何か違うぞ」「こんなはずでは」「これ辛いな」に変わってきたら要注意、そのまま頑張り続けるとストレスが溜まって運気を落とす原因になります。
単に辛抱が足りないのか本当にだめなのかを見分けるコツは体調です。眠れない、食欲がない、憂うつ、何もする気になれない、明日に希望が持てない、風邪が治らない、蕁麻疹が出る、帯状疱疹になった、高価なクリーム塗ってもお肌がしょんぼりしたままというなら頑張るのをやめてそこから離れ、少し休憩したほうがいいでしょう。
ありがちなのが仕事や家事や育児や介護のワンオペ、明らかにキャパオーバーなのに身を削りながら消耗戦続けてるとその先で待ってるのは破滅という名の落とし穴です。
もちろんそれぞれ事情は違うでしょうけども、やれるだけやってそれでも難しいなら、「もう無理!」と大声で宣言して猫か人の手を借りることです。
9月生まれは周囲から期待されて重荷を背負う予感、自分の成長や将来の幸せにつながるならレッツトライですけども、何のためにやるのかわからないなら勇気出してダッシュで逃げ出すほうがいいかもしれません。

★10月生まれ・・・深い気づきってたいていひとりでいるときに得られるものです。友達と「あのタコいやんなるンもー大ッきらい!」「いっそ刻んでキュウリとあえて酢のものにしてやっか、でもまずくて誰も食わねえな」「ちげえねえぎゃははははは!」なんて白玉あんみつ食べながら盛り上がってるときは人生の真理に気づかない、気づくのは誰もいない暗い道をひとりでとぼとぼ歩いているときです。
寂しいときや辛いときって「どうして自分はこうなんだろう」「どうしてこうなった」「じゃあこれからどうすればいいか」みたいなことを一所懸命考えるでしょう、今歩いてるイバラの道からどうやって脱出するか必死に模索するわけですね。で、ああでもないこうでもないと試行錯誤しながら前に進んでいく。途中で行き止まって立ち尽くす、疲れてしゃがみ込む、しばらく体育座りしてからふと顔を上げると今まで目もくれなかったところに何となく出口みたいなのがあるわけです。立ち上がってふらふら歩いて扉を押すとはいおめでとう扉の向こうにスパコーンと回答が出現しています。
何か悩みを抱えていますか? 大丈夫、答えは自分の深奥にある、悩んで悩んで悩み抜いた先に出口が見つかります、ていうか悩み抜くまで出口は現れないことになっています。

★11月生まれ・・・最近スマホでもテレビでもやたらと「群馬」という文字が目に入ってくるなあと思ってたら、いきなり群馬のおばさんから「来月あんたの甥っ子の結婚式。そう群馬の式場。来れる?」と電話がかかってきたことありませんか。これをシンクロニシティと申します。ちゃあんと伏線が張られているのですね。
誰が伏線を張ったのか? 守護霊か、ご先祖か、あるいは違う世界線にいる自分自身か。いずれにしてもこの現象が起こったら素直になりゆきに従うといいでしょう。甥っ子の結婚式に喜んで参加すれば、そこで運命の人に出会えるかもしれません。「今度食事に誘ってもいいですか」「お仕事お願いできますか」「へえ焼きイモがお好きなんですか、来週うちの別荘で全国焼きイモ味比べ大会開くんですけどお時間あったらいかがですか」。
家にいたら絶対出会えないような人ととんとん拍子で話が進むかもしれませんよ。理屈だけじゃ割り切れないのが人生、「伏線を無視したり、人からのお誘いをむげに断らないでください」とカードが告げています。素直になりゆきに従うと、頬をつねりたくなるような展開になるかもしれません。

★12月生まれ・・・直感で「これだ!」と選択したものの散々な目に遭い、がっくり肩を落としたことありますか。実はこれよくあること、人って見たいものしか見ませんから。ピカピカきれいな表側に目がくらんでその裏側をチェックするのを忘れる、もしくは怠るわけですね、
たとえば家を購入するときや職場を選ぶとき、恋人や友達を選ぶとき、「きっと大丈夫だろう、大丈夫に決まってる」とついつい楽観的になりがちですが、見てくれがいい案件ほど実はひと筋縄じゃいかなかったりします。
今日のランチを決めるくらいなら失敗しても打撃は少ないですけども、人生を左右するほどの大案件はうかつに失敗できません。そういう場合は「大文字のキャッチコピーより小文字のスペックこそじっくり読む」「信頼できる人に相談する」「時間をかけてじっくり考える」など、面倒ですが慎重にちみちみ進めていくしかありません。
あなたが今抱えている案件は・・・そうですねわりと大きめかもですね、「答えが吉でも凶でも自分が選んだのだから悔いはない」と思えるまでは答えを出さない、あるいはずーーーーっと迷いが続くようならやめとくのが正解です。

・・・はい、こんな感じです。1年で最も活気のあるにぎやかなこの季節、みなさんお忙しいでしょうがどうぞ風邪など引かないよう気をつけて、ウキウキワクワクお過ごしください。それでは今月も元気に楽しく行ってらっしゃい!

2023年11月の九星別方位と吉方位


全国1千万人の開運ファンのみなさんこんにちは。
11月8日の立冬を過ぎると冬が駆け足でやってきます。冷えは万病の元、胃腸が冷えると踏ん張りが利かなくなりますから、今からしっかり寒さ対策しておきましょう。

11日は一の酉、23日は二の酉&勤労感謝の日。神頼みがよく効く月ですから、神社に詣でて金運アップなどお願いしてみてはいかがでしょうか。

全員に共通の凶方位は北東、南東、南西、西、北西。吉方位はそれぞれの星の欄をご参照ください。

★一白水星・・・2024年は新しい変化の流れが旧来の川にドドドと勢いよく注ぎ込む年。川の底に堆積したものが強制的に新しい水に巻き込まれて流れていく、つまり心機一転巻き返しができる年なのです。
今までダメだった人もよかった人も一斉に同じスタートラインに乗りますから、「昔、失敗しちゃったなあ」「あの人に勝てるわけないよなあ」などよけいなこと考えず自分のペースで自分なりに走り出せばOKです。不要な縛りは徐々に自然にはずれていきますから、なりたい自分に転生するチャンスです。
コツは今から「理想の自分」を想定しておくこと、でないと来年も今までと同じ系統の自分になっちゃいます。現状維持したい人は別ですがもっと幸せになりたい、今の不幸から脱したいという人はなりたい自分の姿をしっかりイメージしときましょう。
一白は遠慮は無用、「お金もっとたっぷりほしい」「引っ越して日当たりのいい家に住みたい」「女将になって実家のおんぼろ旅館を復興させたい」でも何でもOK、描かない夢は永遠に叶いませんけども描いた夢はやがて叶うことになっています。
吉方位は北、南。周囲と円満にやりたいなら北、バリバリ働きたいなら南へどうぞ。

★二黒土星・・・新しいことをするとき、もしくは新しい物を扱うときってポカミスが発生しがちです。原因をひと言でいうと「慣れてない」、つまり自分と対象物の気が噛み合っていないのです。たとえば新しい職場で上司と間違えて「よろしくご指導願います」なんてお客さんに話しかけちゃったり、買ったばかりのスマホを落っことして画面に蜘蛛の巣が張っちゃうとかですね。これは鬼門の気が作用してる証拠、鬼門とは北東のことで、夜明けの時間帯を意味します。ほら夜明けって闇からいきなり薄明るくなるでしょう、「激変」のパワーが働くんですね。なので新しい環境に移ったときは、目が慣れるまでむやみに動かずしばらくじっとしてるといいんです。
二黒は新天地で思うがまま動きたくてうずうずしてるかもしれませんがちょいお待ちください、「はじめの一歩の失敗は高くつく」と開運学では申します。やっていいことといけないことの区別がつくまで、しばし様子見といきましょう。
吉方位は北、南。カンを働かせたい、鼻を利かせて状況を見分けたいなら北、たとえ間違えたとしてもへこたれないガッツがほしいなら南へどうぞ。

★三碧木星・・・バーは薄暗く、ファミレスは明るい照明がこうこうと点いています。お酒をちびちびやりながらじっくり考えごとをしたい、誰かと深い話をしたいときは視界が不透明で落ち着いた環境が適していますし、サクッと食事を済ませたい、打ち合わせしたい、アイパで作業したい、仲間とバカ話したいときは周囲がパキッとよく見えてにぎやかな環境が適しているわけです。前者を陰、後者を陽としましょう。
陰の環境に身を置きたいときは内省的なとき、陽の環境に身を置きたいときは意識が外界に向かっているときです。どちらがいい、悪いはないのですが、環境を選択するときに気をつけないとツキが落ちることがあります。たとえば辛いことがあって泣きたい気分のときにうっかりファミレス行った場合、隣で元気のいい女子サッカーチームメンバーがナカタニのプレイ最高惚れるいやあモチヅキさんが守ってくれたおかげですよわはははお前らいっぺん結婚してこい! なんて盛り上がってたらなんか落ち着きません。逆に鼻歌でスキップしながら店のドア開けたらカウンターの向こうで子泣きじじいそっくりのママが野太い声で「いらっしゃーい、今日はあたし味噌汁に沈んだとろろ昆布みたいな気分。あなた飛んで火に入る夏の虫、あたしの世迷い言(ごと)じっくり聞いてくださる?」なんてもずく酢のお通し出された日にゃああなた、ふくらみかけた運気もしおしおのパーになってしまいます。
どこかに身を置くときは、くれぐれもご自分の陰と陽をしっかり認識することです。ちなみに今のあなたは「陽」です、お間違いなく。
無難な方位は東。勘違いを予防したいなら東へどうぞ。

★四緑木星・・・「答えは自然が教えてくれる」と開運学では申します。たとえば誰かにATMで送金しようとするとき、何回も払込用紙を書き間違える。これ「そのやり方、間違ってますよ」という暗示というか予兆なんですね。10枚くらい書き損じていざATMに向かうと「この用紙では払い込みできません」と出てしまう。やむなく窓口に行って高い手数料を払う羽目になるわけです。
間違ったことをするときってぼんやり不安や迷いがつきまとったり、やたらとミスが多かったり、横やりが入ったりするものです。
「迷ったらやめとけ」と世間でいうのは、たいてい失敗するからなんですね。原因は3つ、下調べが足りない、タイミングが合ってない、やらなくていいことをやってるのどれかです。そういうときはとりあえず出直すか、逆に厄落としのつもりで決行しちゃうか、あるいはいったん中止するといいでしょう。
四緑はこのところ迷いが多いですか、それ今すぐ決めなくていい案件じゃないでしょうか。ちょっと離れてみたとたん、スパッと正解が見つかるかもしれません。
無難な方位は東。自然に任せる心のゆとりがほしいなら東へどうぞ。

★五黄土星・・・夏休みの宿題って憂うつですよね、最初に片づけときゃあとが楽になるのはわかっちゃいるけどなかなかできません。遊びにうつつを抜かした結果、ラスト1週間で泣きながら架空の絵日記をつけることになります。
それと同じことが大人になってもしばしば起こります。やらなきゃいけないのに「面倒」「気が乗らない」「そのうち何とかなるだろう」と先延ばしにしてあとで泣きを見るわけです。たとえば明日飛行機に乗って長旅に出るのに深夜になってもまだパッキングしておりませんと。フライト時間は午前8時ですと。逆算すると夜明けに家を出ないと間に合いませんと。仕方ないから夜中の1時からいざ詰め始めてみると着替えが足りない洗面用具も切らしてる、やっとの思いで重たいスーツケース抱えて家飛び出してタクシー捕まえて、空港の手前ではいパスポート忘れましたと。
大きな案件ほど入念な下準備が必要です。五黄はこれからわりと大きなイベントが待ってる予感、「その場でチャチャッとやっつければいいや」と思ってると泣きを見ますのでご注意ください。
大吉方位は東、吉方位は北、南。壮大な案件をチャチャッとクリアしたいなら東、猫の手を借りたいなら北、おのれの気力体力を通常の3倍増しにパワーアップしたいなら南へどうぞ。

★六白金星・・・大谷翔平の「憧れるのをやめましょう」はけだし名言です。憧れて夢見てる限りはそこに至らない、至るには「ああなりたいなあ」じゃなくて「自分がそうなるのだ!」という強い意志と努力が必要というわけですね。
これ野球に限らずあらゆる夢や目標に共通、たとえば「40㎏台に憧れるー」「お医者さんに憧れるー」じゃいつまでたってもワナビーのままですが、実際にダイエットしたり医学部目指して猛勉強すればいずれ夢は叶うわけです。「思いは現実を動かす」の本当の意味は、ただぼんやり思ってれば自然に山の頂上にたどり着けるということではなく、頂上にたどり着く意志を持ち、その意志を心棒にしておのれが努力することによって現実化させていくということです。ほんわか夢見てりゃ叶うほど現実は甘くないもンね。
「六白は大きな夢を持つほど運が上がる」と開運学では申します。夢、持ってますか? 今月は努力が功を奏して夢が一歩現実に近づく暗示、やれる上限までもしくは上限を超えてガンガン頑張ってみてください。
吉方位は南。ちょっとの努力で大きな成果を得たいなら南へどうぞ。

★七赤金星・・・思い込みって怖いです。自分で気づかないまま「カードの限度額まだたっぷり残ってるから冬のコート買っちゃおう」(実は限度額まであと1万6千円)、「企画書の締め切りは来週の金曜だったな」(実は今週の金曜日)、「あの患者さんは右の耳に疾患あり」(実は左の耳)などと信じ込んでたりします。事前に「念のため」とチェックするか誰かから「それ違うよ」と指摘されれば難を逃れられるのですが、そのまま勢いで直進すると取り返しのつかないことになりかねません。
「世の中に絶対はない」「信じていることをたまには疑え」と古来申します。「絶対正しい!」と強く思い込んでることや、いつもルーチンでやってることほどわりと危険ですからみなさんもお気をつけください。
七赤は「まれに見る絶好調!」とご自分で思い込んでるかもですが浮かれて上向いてスキップしてると段差につまずいて転びます。「好調なときほど慎重に」「株が上がってるときほど腰を低く」「簡単なことほどていねいに」と心がけ、落とし穴を上手に除けながらお進みください。
大吉方位は東、吉方位は南。自分の姿を俯瞰してミスを防ぎたいなら東、危険察知能力を研ぎ澄ませたいなら南へどうぞ。

★八白土星・・・人の心は調理鍋に似ています。材料がさまざま投下されたら自分の熱量でコトコト煮込み、やがて「経験」という名の料理ができ上がるわけですね。おいしい料理もあれば何これ二度と食べたくないという料理もある、どんな料理ができるかはできてからのお楽しみというわけですが、一般的にツキが落ちてるときは苦みや渋みやえぐみの利いた味、無理して食べるとたまにお腹こわしたりします。逆にツキが上がってるときは甘みがほどよく利いてたりピリッと快くスパイシーだったりえもいわれぬ高貴な香りが立ち上ったりして、食べると元気がもりもり湧いています。
さてあなたが今調理している料理は何でしょうか、寄せ鍋もつ鍋きのこ鍋、水炊きしゃぶしゃぶチーズ鍋なんてのもいいですねってこれ筆者の願望じゃんか、もとい八白のあなたは・・・おや普通の鍋じゃなくて圧力鍋を使ってごった煮を作っておられる最中ですね。なかなか火が通らなくて大変そう、ちょっと水を入れすぎかな、水とは感情のこと、情が入りすぎるとくたくたの仕上がりになっちゃいますよ。はい重りがシュシュッと回って蒸気が出たら弱火にしましょう。重りが回っても強火のままだと蒸気の逃げ場がなくて鍋が壊れちゃいます。時間がきたら火を止めて自然放置、しばらくしてから蓋を開け、秋の味覚をご堪能ください。
大吉方位は東。料理を上手に仕上げたいなら東へどうぞ。

★九紫火星・・・クリスマスやお正月ってゴールドとかシルバーとかグリッターでラメラメなイメージがありますね、やはりハレの季節は街中に光が満ちて、いやでもウキウキした気分になってまいります。
これ人も同じ、運気のいい人、上昇中の人ってきらきら輝いてるイメージありませんか。突出して輝いてる人も「スター」っていいますし。あなたも運を上げたいなら、光を身にまとうといいのです。メイクの世界ではすでにみなさん取り入れてますけども、身にまとうものや持ち物も明るい光を放つ物がおすすめです。家に置く物や食器なども同様ですし、光を放つテレビやパソコン、鏡、金属製のドアノブなども常にピカピカに磨いておくと家の中が明るくなり、幸運が入りやすくなります。
九紫は今年色々ストレスありましたか、でも終わりよければすべてよし、ここであなたに開運のテクニックをお教えしましょう。テーマは「明るい輝き」です。メークや髪、身につける物や持ち物に光を取り入れたり、住まいの窓や鏡や床をピカピカにしてください。ああら不思議、下向きだった気持ちがどんどん上向いて「ようしやったる!」「カマンハッピー!」な気分になるはずです。
吉方位は東。掃除が苦にならない自分になりたいなら東へどうぞ。

・・・さて2023年もそろそろ残りわずかになってきました。ものごとは締めが肝心、あともうひと踏ん張りすればマイナスがくるっとプラスに反転します。というわけで今月も明るく元気にいきましょう!